
ジル・ドゥルーズ ニーチェ 書評
- kunpuu
- 8月26日
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ニーチェは哲学にアフォリズムと詩という二つの表現手段を組み込んでいる。こうした形式そのものが哲学に関するある新しい概念や、思想家および思想についてのある新しいイメージを当然うちに含んでいるのである。認識へと至るという理想、真なるものを発見するという目的に代わって、ニーチェは解釈と価値評価を置くのである。『ニーチェ』、ジル・ドゥルーズ、湯浅博雄訳、朝日出版社p.33
🎐ニーチェは何からよめば?そしてどう読んだら良いか分からない、という方のために本書。前半の生涯の章でニーチェの人となりが掴め、上記、哲学の章でニーチェの哲学的特徴について掴める。後半にはニーチェの著作に登場する寓話的キャラクターの解説辞典、各著作からのニーチェ選集もあり、ニーチェ初学者にもとても良いテキスト。